個別の障害者政策は実現できるのか

雑記
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SPEED の今井絵理子さんが自民党から今夏の参院選に出馬するって会見がありましたね。

障害者どうこうと、取り立てて話題にしようとは思っていないのですが、たまにはいいかっていう軽いノリで書きましょか。

 

今井絵里子さんの動機

今井さんが政治の世界に進む動機を会見から見てみます。

-なぜ政治を志したか

「障がいに対して、皆さんは『知らないこと』がたくさんある。まずは知ってほしい。お母さんたち、障がいを持っている子どもたちが明るい希望を持てる社会作りをしたい」

日刊スポーツより引用

今井さんは、聴覚障害の息子さんをお持ちのシングルマザーですね。

自身が健常な立場から、たくさんのことに触れ、感じ、今回の決断に至ったのでしょう。

会見を見て個人的に思ったのは、“明るい希望を持てる社会づくり”のためにどうしたいのか、少しでもいいから述べてほしかったかな。

ま、世間では(ネットでは?)いろいろ言われていますが、動機があるのであれば一人の障害者として素直に頑張ってほしいです。

もちろん当選が先ですけども(笑)

 

障害者政策の現状

今井さんの政策への中身に対する考え方は垣間見られなかったので、具体的にどうなるかなんて憶測も憶測のまた憶測でしかありませんが、彼女の想いを政策にするとなると、どういうものになるんでしょうね。

障害児を支援する法律?

障害児を持つ親を支援する法律?

聴覚障害者のための法律?

いずれにしても、結構なピンポイント法律ってことを想像してしまうかな。

というのも、障害者に対する法律は、それなりに包括的には整いつつあるのが現状です。

障害者基本法、障害者総合支援法(以前の障害者自立支援法)はもとより、障害児なら児童福祉法がある。

障害者権利条約の批准がなされ、障害者虐待防止法やもうすぐ施行される障害者差別解消法と近年の動きも活発ではある。

あ、その中身がベストかどうかはまた別の話しですけどね。

とにもかくにも、こうして包括的に障害者関連の法律が整いつつある現状で、今井さんの想いを成し遂げるためには、ピンポイントな法律からの政策になるのかなぁと。

 

個別な障害者政策は難しい?

あくまで包括的ではなくもっと個別具体的な政策を目指すという前提に立ったうえで、僕は、基本的にはある障害をピンポイントにした個別政策は難しいと考えてます。

障害者そのもそがマイノリティな存在である以上、そのなかのピンポイントへの政策となると急にバランス感覚が揺らぐというか。

あっちを立てればこっちが立たないのが、障害者の世界に感じているので。

今回の今井さんの会見を見ると、聴覚障害の子供を持ったことから、いろんな障害児の親との交流を持ち、障害者に対する見識を深めていかれたご様子。

そのうえで、「障がいに関して皆さん知らないことがたくさんあると思います。」とも。

僕自身が障害者でありながら、自身が負った障害以外の障害に関してはほぼ無知だと断言できますが(←、ひと口に“障害を知る”って生半可なもんじゃないですからねぇ。

他の社会問題はどうでもいいからとにかく障害者の問題に多額の予算を付けさせるくらいの覚悟がないと、それこそ“障害児のため”とか“障害児を持つ親のため”って政策は実現できないんじゃなかろうか。

 

意外と国政より地方政治

全国的に、障害者基本条例という名の条例をはじめ、地方政治の舞台で各地方に沿った障害者に関する条例の制定が進んでいます。

今井さんの出身、沖縄県でも「沖縄県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例(共生社会条例)」が施行されていますね。

我が福井県は・・・無念ながら・・・。

ともあれ、国政には包括的な法律を任せるとして、きめ細かい政策は地方政治でっていう住み分けがいいのかなと考えてます。

そして、どこかの都道府県レベルか市町村レベルかで制定された素敵な障害者関連条例が、他の同様な都市形態の自治体にどんどん広がっていったらいいなぁと。

 

ふむ、軽いノリで書くつもりがそれなりに書いてしまったな~。

 

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