昨日は起業家の息吹プラスに参加。
講演者は、東京のフレンチレストラン エルブランシュ でオーナーシェフをされている小川智寛さん。料理人であり経営者でもある小川さんの生き様に触れたような貴重な時間でした。
いや、本当にドラマティックな人生というか生き方というか。
他に参加された方が「映画を観ているよう」と仰ってたけど、まさにその通りだなと大きくうなずいてしまったくらい。小川さんご自身は、当然まだまだ道半ばなのでしょうが、半生の自叙伝でも出版してほしいくらいだなぁ。
そんな小川さんのこれまでの人生はさることながら、その経営者としての手腕や思想も素晴らしいなと引き込まれ続けた2時間強。その中でも強烈に響いたのが「やりたいことの追求」と「経営者は表現者であるべき」というお話しでしたね。
独立して最初の一年は、他店の価格等もマーケティングして、いわゆる“どこにでもある”お店として経営されていたとのこと。その結果が赤字。その経験から、自身が本当に提供したかった料理は何かを見つめ直し、価格を高額で設定したところから売り上げが伸びていったようです。
自身がやりたいことを把握し、そこを追求し、経営していく。
確かに大切なことだけど、簡単じゃないのは言わずもがななわけで。覚悟、それも絶対に妥協しない覚悟を、持つだけじゃない、実行するだけでもない、ずっと継続していけるかが問われるんだなと。
そして、表現者でいられるかどうか。
自身の商品・製品・サービスを顧客・消費者にどう伝えるか。これが実に悩ましいのはすべての経営者に共通していると思います。ハッとさせられたのは、それをお客さんが表現して伝えてはくれないということ。
こうやって書き出してしまえば当然のように聞こえるけど、例えば口コミを期待する場合、「美味しかった」ではダメなんですよね。“何がどのように”美味しかったかが伝わって口コミになる。でも、お客さんにこの“何がどのように”を伝えてもらうことを期待できるほど簡単なわけがないですよね。
だからこそ、経営者が表現者となって伝えなきゃいけない。
これらの小川さんのお考えは強烈だったなぁ。
自分を、そして自分の提供するものをどこまでも知ることが必要だろうし、またそうじゃないと売れない。経営の根本なんだろうけど、小手先に走っちゃうとすぐに忘れてしまいそうな思想に感じましたよ。
聴いて終わりじゃなんにもならない。
これを自分でどう反芻しどう活かすか。また、どう伝えるか。
起業家の息吹プラスの場は、常にこうして学ぶことができるからありがたいです。
また来月が楽しみだわ~。
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