行政書士のコンサル能力はこれからの話しじゃなくこれまでの積み重ね

行政書士の仕事

ここ数年のことですが、行政書士の未来像というかこれから生き残っていくために必要なことは何かというような話題が行政書士界隈(?)ではよく聞かれます。

行政書士界隈というか、士業全般でしょうかね。

んで、この手の話題になると、ほぼほぼ出てくるのがコンサルティング能力というものです。

つまり、ご依頼いただいた業務をその通りにこなすだけでは生き残っていけないと。

行政書士が自ら中心となり、ご依頼業務を精査し、他士業にも協力を取り付けながら、自分からより良い選択肢を提案していくような能力を身に付けていこうというものですね。

 

実際、こういう考えは必要だと思います。

行政書士がしっかりとしたサービス業として、経営者の方々や市民の方々に身近な存在であるためには、相談されたことに専門家としてどれだけ提案していけるかは重要なことだなと。

それは、当然ですが依頼主のためということになります。

 

ただ、こういうコンサル能力がこれまでの行政書士はなかったかと言われるとそうではないわけで。

というのも、行政書士と言えば許認可とされてきた許認可業務はまさにコンサル能力なしではあり得ないなと思うから。

許認可業務って行政側の裁量権の範囲が広いんです。

もちろん法律に則って許可なり認可なりがされるけど、必要な要件を満たしてると判断するかは各行政機関に任されるわけです。

そうすると、要件って意外とグレーゾーンが広い。

だからこそ許認可に関する法令を知る行政書士が申請も代理して、依頼主と行政の間に入って擦り合わせをし、どこで折り合いをつけるか模索して提案することになる。

これってまさにコンサル能力がないとできないわけで。

 

結局、行政書士はこれまでもコンサル能力が必要な業務であり、これからの新しい業務の在り方であっても、そんな能力の積み重ねなんだと思います。

誰のための業務なのかから決して目を逸らさず真摯でいられるか。

コンサルティング能力って言葉に踊らされず、常に自分が何をしなければならないかを思考しないといけませんね。

 

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